SPI講師が教える
本当におすすめのSPI・各種ウェブテストのテキスト本

世にたくさん出回っているSPI対策の参考書や問題集。
一番売れているから、レビューの評価が高いから、そんな理由だけで選んでいませんか?
自分に合った物を使わないとスコアアップには繋がりません。
ここでは、実際に様々なテキストに触れたSPI講師が忖度なしでSPI本を評価します。

目次

SPIテキスト本の選択基準

  • 対策したい受検方式に合っているか

SPIは受検方式によって出題範囲や問題傾向が多少異なります。各テキスト本がどの受検方式に強い特徴があるのかを把握した上で、自身が対策したい受検方式に合ったテキスト本を選ぶ必要があります。

SPIの受検方式の違いについてはこちらで解説しています。

  • 参考書か問題集か

SPI本には参考書寄りのテキストと問題集寄りのテキストがあります。それぞれに特徴がありますので、自身の実力に合ったテキストを選びましょう。

一般的に、参考書寄りのテキストは問題数が多くない代わりに、一問一問解説がしっかりされていますので、SPIが苦手な方や勉強し始めたばかりの方に向いています。

一方、問題集寄りのテキストは問題数は多いですが、解説はおまけ程度であることが多いです。また、難易度も比較的高いので、ある程度SPIを勉強した方や元々適性検査が得意な方に向いています。

基本的には、参考書と問題集を一冊ずつ選び、参考書→問題集の順で学習を進めていくのが良いです。

初学者向けSPIテキスト本

SPIを勉強し始めたばかりの初学者向けSPIテキスト本を紹介します。
おすすめ順ではありません。ご自身に合うかどうかの参考にしてください。

これが本当のSPI3だ! / SPIノートの会

  • テストセンター 〇
  • webテスティング 〇
  • ペーパーテスティング ◎
  • 主要3方式を全てカバー
  • 解説が充実

いろいろなランキングでおすすめされている定番の一冊。主要3方式を全てカバーしていますが、どちらかというとペーパーテスティング向けの印象です。解説は親切かつ丁寧で、初学者向けのテキストです。

ただし、解説にスペースを割き、しかも主要3方式を詰め込んでいるため、そこそこ厚い本の割には問題数は物足りず、この一冊で勉強を完結するのは難しいです。

これが本当のSPI3テストセンターだ! / SPIノートの会

  • テストセンター ◎
  • webテスティング △
  • ペーパーテスティング △
  • テストセンター向け
  • 解説が充実

上で紹介したテキストのテストセンター版です。問題数は多くありませんが、解説にはしっかりページを割いています。

問題難易度の幅は広いですが、基本問題は少なく、初学者にとってはやや難易度は高いです。

文系学生のためのSPI3完全攻略問題集 / 尾藤健

  • テストセンター 〇
  • webテスティング 〇
  • ペーパーテスティング 〇
  • 計算問題も掲載
  • 解説が充実

計算問題も掲載されているので、計算が苦手な方や計算の仕方を復習しておきたい方には向いています。基本問題も多く、解説もしっかりしているので、問題集と名が付いているものの初学者向けであるといえます。

実際の試験問題に近い問題も掲載している一方で、SPI3ではほとんど出題されていない分野も含まれているので、注意が必要です。

最新!SPI3〈完全版〉/ 柳本新二

  • テストセンター 〇
  • webテスティング 〇
  • ペーパーテスティング 〇
  • 問題数と解説のバランスが良い
  • SPI以外の分野も含まれている

問題数はそこそこあり、解説もしっかりされていますので、バランスの良い一冊です。問題の質も高く、初学者に向いています。

ウェブテスト全般をカバーしようとしているためか、SPI3では出題されない分野も含まれており、また、それが紙面上では少々分かりづらいです。本書を利用する際は、出題範囲をしっかり理解しておく必要があります。

7日でできる!SPI必勝トレーニング / 就職対策研究会

  • テストセンター 〇
  • webテスティング △
  • ペーパーテスティング ◎
  • SPIの傾向をざっと知りたい方向け
  • 問題数は少ない

短期間でSPIの内容を大まかに知りたい方に向いています。

問題数は少なく、難易度も高くないので、この一冊で学習を完結するのは難しいです。また、単元ごとに勉強するのにも不向きです。

7日でできる!SPI頻出問題集 / 就職対策研究会

  • テストセンター 〇
  • webテスティング △
  • ペーパーテスティング ◎
  • 頻出分野を中心に勉強したい方向け
  • 問題数は少ない

SPIの頻出分野を単元ごとに学習できますので、頻出分野に絞って学習したい方には良いです。

SPIの出題範囲を全てカバーしているわけではなく、またあくまで基礎的なテキストなので、この一冊で学習を完結するのは難しいです。

中・上級者向けSPIテキスト本

完全最強SPI&テストセンター1700題 / オフィス海

  • テストセンター ◎
  • webテスティング 〇
  • ペーパーテスティング 〇
  • 問題数が非常に多い
  • webテスティングの対策にも有用

テストセンター用の問題集となっていますが、webテスティングやペーパーテスティングの対策にも有用な一冊です。問題数が圧倒的に多く、特に推論の分野は充実していますので、推論の問題を数多く解きたい方に向いています。また、webテスティング用の問題は実際のテスト問題に近い内容なので、webテスティング対策をしたい方にも向いています。

問題の難易度は高く、解説もおまけ程度ですので、ある程度基本を理解している人に適しています。

本気で内定!SPI&テストセンター1200題 / ノマド・ワークス

  • テストセンター 〇
  • webテスティング 〇
  • ペーパーテスティング 〇
  • 主要3方式を全てカバー
  • 問題数が多い

主要3方式を全てカバーしている問題集で、どの分野がどの形式で出題されるかも分かりやすく表示されています。問題数が多い割には解説も多少掲載されています。また、問題も実際のテスト問題に近い内容になっています。

最新最強のSPIクリア問題集 / 成美堂出版

  • テストセンター 〇
  • webテスティング 〇
  • ペーパーテスティング 〇
  • 主要3方式を全てカバー
  • 問題数が多い

主要3方式を全てカバーしている問題集で、どの分野がどの形式で出題されるかも分かりやすく表示されています。問題も実際のテスト問題に近い内容になっています。

解説はおまけ程度ですので、ある程度基本を理解している人に適しています。

史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集 / オフィス海

  • テストセンター ◎
  • webテスティング △
  • ペーパーテスティング 〇
  • テストセンター向け
  • 問題数が多い

テストセンター向けの問題集で、問題数が多く難易度も高いです。解説はおまけ程度ですので、ある程度基本を理解している人に適しています。

ダントツSPIホントに出る問題集 / リクルートメント・リサーチ&アナライシス

  • テストセンター 〇
  • webテスティング 〇
  • ペーパーテスティング 〇
  • 主要3方式を全てカバー
  • コンパクトサイズのテキスト

コンパクトサイズのテキストに主要3方式が詰め込まれているため、問題数は多いですが、解説はおまけ程度です。持ち運びやすいので、通学・通勤時などで勉強したい方に向いています。逆に、自宅で勉強したい方にはあまり向いていません。

その他の適性検査のテキスト本

Webテスト1【玉手箱シリーズ】完全対策 / 就活ネットワーク

  • 玉手箱の対策本
  • 短時間で対策したい方向け
  • 問題の難易度は低い

玉手箱の対策本です。基本問題が多く、解説はしっかりしています。問題も実際のものに近いので、短時間で玉手箱の傾向を知りたいという方に向いています。

問題の難易度は高くなく、また分量も少ないので、人によっては物足りなく感じるかもしれません。

【玉手箱・C-GAB編】 これが本当のWebテストだ! (1) / SPIノートの会

  • 玉手箱の対策本
  • C-GABについても記載
  • じっくり対策したい方向け

問題をパターンごとに分けて解き方のコツを解説しており、分かりやすくなっています。少しではありますが模擬テストも載っており、こちらは言語・計数ともに実際のテストにかなり近いので、本番前に解いておくことをおすすめします。

テストセンター方式の玉手箱であるC-GABについても解説されていますので、玉手箱系のテキストとして有用な一冊です。

【TG-WEB・ヒューマネージ社のテストセンター編】 これが本当のWebテストだ! (2) / SPIノートの会

  • TG-WEBの対策本
  • 難易度は高くない
  • 問題数は少ない

TG-WEBの各分野の基本的な問題が載っており、解説にもスペースを割いています。

問題数は少ないので、少し物足りなく感じるかもしれません。また、実際にはもう少し難易度の高い問題が出題されます。

【WEBテスティング・CUBIC・TAP・TAL編】 これが本当のWebテストだ! (3) / SPIノートの会

  • SPIの中でもWEBテスティングに特化
  • 実際のテスト問題に近い
  • 特にCUBICのテキストとしておすすめ

テストセンターとWEBテスティングでは、同じ分野であっても問題の傾向が多少異なります。こちらのテキストはWEBテスティングに特化しており、問題も実際に近いものもあり、WEBテスティングの対策をしっかりしたい方におすすめです。

また、分量は少ないものの他のWebテストの対策にも触れており、特にCUBICは実際のテストに非常に似ているものが載っています。CUBICを導入している企業は少ないものの、もし対策の必要が出てきた場合には、こちらの一冊がとても有用です。